オリンピックスタッフの苦労

どんな仕事をするにも、苦労話はついてくるものです。特にオリンピックという一大イベントに関わるならばその大変さもひとしおと言うもの。明るい面だけではないオリンピックを支えるスタッフの苦労についてご紹介します。

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 選手のフォローが大変

オリンピックと言えばメインはもちろん競技です。各国を代表した選手団は皆4年に1度というその大会のために準備に準備を重ねてきています。
当然そのフォローを行う周囲のスタッフへのプレッシャーは相当なもの。自分の対応が、言動がどう影響するかを考えるとそれだけで胃が痛くなる人もいるとか。
特にデリケートな部分ではドーピング検査担当。違反は出ないと思いながらも疑いをかけているようで気まずさや緊張が大きいようです。
またオリンピックに憧れてスタッフになった人に要注意なのが、選手にサインをねだったりしてはいけないということ。
期間中は一スタッフとして、個人のわがままは抑えなければいけません。真摯な対応を心がけていれば、選手の方から直接お礼の言葉やサインを貰えることもあるとか。
世界出活躍している選手を目の当たりにすると衝動を抑えるのも大変ですが、そこは割り切って対応するように心がけましょう。

 観覧客の対応が大変

疲弊するという意味では一番大変なのがやはり観光客、つまり一般人の対応です。
向こうからすればスタッフならオリンピックのこと何でも知っていると思いますから、会場移動の方法や各日程やプログラムについて、所構わず聞いてきます。
スムーズに対応できなければそれは不満としてクレームになり、高ぶっている状態だと暴力に発展することもあるとか。
特に外国人観光客は皆が皆日本のことを勉強してくるわけではありません。文化や言語の違いでストレスを貯めやすいのもまた事実です。
一番近いスタッフが一番クレームを直で受けやすい分、ある程度受け流してスマートに対応する術が求められます。
非常に地味で大変なところですが、仕事と割り切って耐えることもスタッフとしての重要な資質です。

 その他

仕事に就いている人のみですが、オリンピックスタッフとして参加するということは、開催期間中長期間本職を空けてしまうということ。
あまりオリンピックに関心がない人もいますから、時には遊びに行って仕事に来ないと思われてしまうこともあるようです。
もちろんそんなことはなくれっきとした仕事ですので、もし本職を休んでスタッフとなる際はしっかりと説明して理解してもらう必要がありそうですね。
また盲点なのは(筆者だけかもしれませんが)募集が今年から始まるということは、実際の勤務まで年単位で待ち時間が発生するということ。当たり前と言えば当たり前なのですが、その期間でモチベーションが下がってしまうことも考えられます。
環境の変化で参加が難しくなることも考えられますし一概には言えませんが、その間のモチベーション維持は意外と苦労する点なようです。
他にも期間中は基本夏なので炎天下で体調を崩したり、大量に押し寄せるトイレの管理が大変だったりと、華やかな舞台裏では生々しい苦労話がたくさんあります。
しかしそれを差し引いても素晴らしい機会であることに違いはありません。参加して良かったと思える人が大多数です。
自身の成長のため、ひいてはオリンピックを大団円で迎えるため、前向きにとらえて頑張りましょう。